元スレ: 今までにあった最大の修羅場 £105
【不思議さ 7】★★★★★★★☆☆☆
『気づいたら全く知らない女と結婚していた』【不思議な話・中編】【不思議さ7/10】
こんな時間だからこそ書き逃げ
修羅場って言うか、俺としてはホントに不可解な出来事
オカルトとも悩んだが、一応家庭のことだからこっちに書いてみる
違ってたらスマン
かなり現実味のない話だし、俺自身も何でそうなったのか分からない
だからネタに見えるだろうけど、俺だってネタだって思いたいし、最初はドッキリか何かかと思ったくらい
だからこそ、俺にとっては超ド級の修羅場だった
数年前、気が付けば俺は結婚してた
この気が付けばってのは、冗談でもなんでもない
ホントに気が付いたら結婚してたんだよ
当時俺は21歳の会社勤め
高校卒業して就職、地元の小さな企業に勤めてアパートで一人暮らしをしてたんだが、ある日実家に帰ると、家の中には見たことない女性が座ってた
誰だろ、綺麗な人だなってのが、俺の最初の感想だった
俺は父に、この人誰って聞いた
そしたら父はかなり驚いていた
『お前何言ってるんだ?』って言われてた
そしたら、その女が笑顔で言ってきた
『お帰りなさい、俺さん』って
何で俺の名前知ってるのか聞いてみたら、その女は笑いながら言ってきた
『何でって、だって私は俺さんの妻でしょ?』
この女は何を言ってるのかと思った
その時、それはドッキリか何かかと思ったし、家の中を見渡してみた
だって、そん時の俺は彼女すらいなかったし、当然結婚なんてしたこともない
おまけにアパートで一人暮らしだったから、そもそも結婚していたとしても家には誰もいない
何かの冗談かと思った
でも、両親とその女は至って真面目に、というより、極自然に家族として成り立ってた
俺は立ったまま固まって家の中の景色を茫然と見てたんだけど、まるで長い付き合いかのようにテレビを見ながら母と話してたし、父に茶も入れてた
むしろいつまで経っても座らない俺に女不思議そうな顔を見せて、『座らないの?』って聞いてきた
『その女は誰だ』『なんで俺の実家にいるんだよ』『てか妻ってなんだよ』って一気にまくしたてた
でも、両親もその女もキョトンとしてた
最初は笑っていた両親も、本格的に騒ぐ俺を見て異常さを覚えたみたいだった
体を押さえられて『落ち着け』って何度も言われた
それには、その女も加わってた
『私が分からないの!?』ってずっと言ってた
何度も言うが、俺は結婚なんてしていない、した記憶なんてない
高校卒業からそれまで、ずっと一人暮らし働いてて、たまに実家に帰るくらいだった
友達と飲みに行くことはあっても、女と飲みに行ったことはない
なのに、両親もその女も、その女が俺の妻とか言ってる
意味が分からなかった
自分の記憶を疑ってみたが、やっぱりその女なんて知らない
両親の顔を改めて見たけど、やっぱり俺の両親だった
しばらく騒いだところで、一度座って話すことになった
父は、改めて俺に『Aさん(その女、仮名)を覚えていないのか?』と聞いてきた
俺は当然『それ以前に知らない』と断言した
そしたら、Aは泣き始めた
おまけに母まで泣き始めた
父は、すんげえ難しそうな顔をしてた
なんか俺一人悪者になった気分だった
そしたら、しばらく何かを考えていた父が、家の奥に行ってからアルバムを持って来て、俺に見せた
そのアルバムの中には、俺の写真があった
そして、俺の隣にはAがいた
どうやら旅行の写真のようだが、写真に写る場所(有名な温泉地)なんて行ったことない
なんだコレって思いながらページをめくっていったら、結婚式の写真まであった
しつこいようだが、俺は本当に結婚なんてした記憶がない
なのに、その写真の中の俺は、Aと結婚してた
アルバムを見てたら父が説明してきた
1年くらい前に、俺がAを連れて家に来た
そして、結婚することを告げたらしい
その時から1年前に、俺は結婚したとか
ただ、その時の俺は仕事が凄く忙しかったから、しばらくAは俺の実家で過ごすことになったらしい
それは、俺が両親に頭を下げて言ったとか
Aも涙ながらに言ってきた
会社の友人から俺を紹介され、俺と食事に行き、付き合い、結婚した
自分の両親は他界していて、『俺が一生お前の家族になる』とプロポーズしてくれたと
何度も父とAから『本当に覚えていないのか』と言われた
でも俺には、まったく覚えがなかった
1年前と言えば、確かに仕事が凄まじく忙しかった
会社のプロジェクトの企画を任され、ほぼ徹夜続きの毎日だった
だけど、だからこそ、そんな時期に結婚なんて出来るはずがなかった
でも、結婚式の写真には、俺の職場の上司や同僚、地元の友達まで映ってた
ドッキリにしては写真の完成度が高いし、大掛かり過ぎる
何より、堅物だった俺の父がこんなリアルな演技なんて出来るはずもない
なんか急に怖くなってきた
両親が両親じゃないように感じてきた
そして俺が俺じゃないように感じてきた
俺は実家を急いで飛び出し、自分のアパートに戻った
だけど両親は俺のアパートを知っているから、最低限の荷物を持って近くのビジネスホテルに逃げ込んだ
その間も俺の携帯は鳴りっぱなしだった
連続引っかかったからトリ番号だけにする
それから俺は必死に自分の頭の中を整理してみた
だけどやっぱり結婚した記憶なんてない
だから俺は確かめてみた
地元の友達に電話した
『俺は結婚したのか』と聞くと、即答で『何バカなこと言ってるんだ。当たり前だろ』と返された
次に仲が良かった仕事場の同僚に電話をしてみた
同じ質問をしたら、同じような返答だった
俺が知らないだけで、周囲からすると、俺は結婚していた
むしろ写真まであって、俺以外から見ると、俺が記憶喪失になった感じだった
だけど、俺は記憶喪失になったつもりはなかった
それまでの記憶は鮮明に残ってるし、結婚した前後のことだって覚えている
結婚したという事実、そして、Aのことだけが頭の中からスッポリとなくなっているような感じだった
文章書くのウマ過ぎ
はよつづき!
ね、ねるなよ!w
オチはどんなんだろう、やっぱり病気か障害だったのかな
ある日突然配偶者に「おまえだれや」って言われるかもしれないと思うと…怖すぎだ
客観的証拠になるものをいっぱいつくっておこうと思った
規制されてたスマン
それから、色々考えたけど、翌朝一度実家に帰った
そして、もう一度両親、Aと話し合った
結果として、やっぱり思い出せなかった
思い出せなかったけど、写真とか他の人の話から、どうやら俺が本当に忘れてしまっていたことが分かった
それにAは言ってきた
最初の方は俺はずっと実家に電話して来たり自分に会いに来てくれていたけど、数か月前から突然家に来なくなったし、自分の携帯に連絡をすることがなくなった
それでも実家には電話してきたし、忙しいのだろうと我慢していた
俺が実家を出て行ってから父が色々調べてみたが、もしかしたら解離性障害という精神病かもしれないと言われた
部分的に記憶が喪失することみたい
病院に行くように言われたけど、俺としてはまったく健康だったし、精神病院なんてまっぴらだった
それから、Aには言った
申し訳ないけど、俺はあなたのことを全く覚えていない
そんな俺と一緒にいても辛いだけだろうから、離婚して他の人を探して欲しいって
だけどAはそれを拒否して、俺と一緒にいると言った
そして、実家にいることを止め、俺のアパートに引っ越すと言い出した
俺としては知らない女と二人暮らしなんて御免だったけど、本当に俺が記憶がなくなっただけなら、それは俺のワガママかもしれないと思った
そっからAと二人暮らしを始めたけど、Aは俺より1つ年上だった
そして俺の好物とかを知ってたし、俺の週刊、趣味を熟知しているようだった
何しろ全く知らない女といきなり同居する気になったんだ
そんな女を『俺の妻』と言って暮らすことになっても完全に受け入れることなって出来ない
毎日家に帰るのが億劫だった
でも、精神的にキツイのはAも同じだったと思う
俺の顔を見て話しかけてくるけど、それが俺に分からないことだったりすると、この世の終わりみたいな顔をして『ゴメンナサイ』って謝って来た
Aからしたら地獄だったかもしれない
だって、新婚でずっと俺の実家にいて、ようやく俺と生活出来ることになったのに今度は俺に他人扱いされたわけだし
悪いと思ったから、何度か離婚を切り出したけど、その度に大泣きしてAは断って来た
Aの得意料理で俺が好きだったものと言って出された食事でも、俺は初めての味だったりした
二人で行った場所と言って案内された場所でも全く知らなかった
夜の生活なんて到底無理だった
まったく知らない女とヤルのも気が引けて、全然手を出せなかった
何度か『我慢しなくていいよ』と言われたけど、やっぱり無理だった
何というか、見知らぬ女を無理やりしてる気分になって罪悪感がハンパなかった
風俗と割り切れば行けるかもしれないと思ったが、それも無理だった
そんな日がしばらく続いた
しばらく一緒に生活して、俺はかなりAと話すようになった
Aもまた泣くことが少なくなって、毎日笑顔で過ごすようになっていた
時々悲しそうな顔をするけど、それ以上に笑顔が増えた
Aが知る俺との想い出は、俺が知ってるAとの想い出とは違い過ぎるだろうけど、Aはそれでもいいと言っていた
これまでの全てがなくなったのなら、また一から作り直せばいいとも言ってくれた
そんなAに感謝したし、幸せにしようと思った
だから俺は、Aにプロポーズした
もちろん、Aからしたら二回目のプロポーズだし、戸籍上だと俺とAは既に夫婦だったから妙な話ではあったけど
でも、一つのケジメとして指輪も買ってプロポーズした
Aは最初かなり驚いていた
でも、すぐに泣き出して『よろしくお願いします』と言って指輪を付けてくれた
その時、ようやくAと本当の夫婦になれた気がした
Aは今でも二つの指輪を持っている
一つは、以前の俺が渡した指輪
もう一つは、今の俺が渡した指輪
二つの指輪は大切に保管されていて、どちらも一生の宝物だと言っていた
それで今に至る
今ではAとはかなり仲がいいし、よく羨ましがられるような夫婦になってる
Aが俺の妻で良かったと思うし、これからも夫婦でいたいって思ってる
でも、妙なことがあった
Aは結婚指輪を持っていたけど、俺の分は家のどこを探してもなかった
ましてや、Aとの写真が何一つ俺の家にはなかった
つまり、俺の住んでいたアパートには、Aに関する一切の痕跡がなかった
Aとは新婚だったのに、それは妙な話だろ?
それに、根本的に、どうして俺がAのことについて覚えていないのだろうか
俺なりに解離性障害について調べてみたけど、それはどうやら何かのキッカケからストレスがバーストして起こることが多いらしい
なら、もし俺が解離性障害になったとして、そのキッカケとは何なのだろうか
Aに関する記憶が全部吹っ飛ぶくらいのキッカケって何なのだろうか
それは分からないし、今ではどうでもいいことだと思う
むしろ、このまま思い出さない方が幸せなのかもしれないとすら思うようになってる
最初の方はAについて何も覚えてないことに恐怖とか不安を感じていたけど、今では思い出す方が怖いと思い始めた
もし思い出す日が来た時、何かあったら、またここに相談しに来てみる
そんな日が来ないことを祈ってるけどな
で結局、脳は調べなかったのかい?
何か嫁の居所を隠さなきゃいけない事情があったのかな
それで、そのストレスで記憶なくなったとか
結婚指輪ってペアリングで買ったと嫁さんは言ってるの?
ケースや紙袋、レシートなどなどの付属品もないの?
ケースはリングふたつはめるスリットが入ってるやつ
書き逃げのつもりだったけど、最後に答える
>>569
病院には行ってない
だって精神病院だぞ?
行きたくないし、行かなくても別に困ってない
>>598
そんな深い理由はないらしい
何日も帰れそうにないことが分かってたから、Aをアパートに一人残すのは色々危険が多いからってことで実家に住むことになったって
まあ、それは俺が両親に言ったことらしいんだがな
>>599
レシートとか袋はなかったけど、指輪のケースはAが持ってた
確かに指輪を入れる穴は二つあったから、俺の分は間違いなくあったと思う
>>600
まあ指輪についてはなくしたかもしれないんだけど、写真については分からないんだよ
処分したとして、なんで処分をしたのかが分からん
分からんまんまでいいけど
>>601
そうかもしれないし、違うかもしれない
どちらにしても、今は知りたいとは思わないな
不思議な話だ
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