元スレ: 俺が異世界に行った話をする
【不思議な話・長編】
【不思議さ 8】★★★★★★★★☆☆
『俺が異世界に行った話をする』【不思議な話・長編】【不思議さ7/10】
そのマンションが 回=回=回= ←こんな形をしたマンションなんだ。真ん中が中庭になっていて、俺は左端に住んでる。
=のところも部屋があってマンションは6階建て。右側にマンションの玄関があり、そこからしか出入りはできない。
中庭といっても地面も壁もコンクリートで使い道は全くない。
で、俺の住んでる部屋からはドアがあって中庭に入れる。他の部屋からは不可。
その中庭がおかしいんだ。
どうおかしいかは説明できないんだが、とにかく中庭にしばらくいると目が回って気分が悪くなる。
5月に部屋を掃除することにしたんだ。
で、小さな虫が結構わいてくるから、殺虫剤をまきに中庭に入った。
殺虫剤をまいてたらフラフラしてきたから始めは殺虫剤の成分を吸い込み過ぎたかと思って気にしなかった。
さらにしばらくして6月にまた掃除をしに中庭に入った。
ほうきとちり取りを持って中庭に入ったんだが、それだけでフラフラしてきた。
休み休みしながら中庭を掃除した。
中庭に入ると視界がぐるぐる回り、部屋に入るとすぐに回復。
あまりにもすぐに気分が悪くなるし、部屋に戻れば良くなるからなんかヤバい気体でもわいてるのかなと思った。
管理会社に電話して中庭について聞いてみたら「以前に住んでいた人からはとくに連絡はありませんでしたが念のため」
というわけで来てもらって調査してもらった。
俺も立ち会ったんだけど、どうも目が回るのは俺だけのようだった。
臭いもしないし、管理会社の人は気分悪くならなかったので、そのまま帰ってもらった。
その後も中庭に入ると目がぐるぐる回るのは続いた。正確には中庭に入り、部屋との境のドアを閉めると、なんだが。
で、10月の掃除の日に中庭に入った時ことなんだ。
別に暑くもなく、俺の体調も全く悪くない。
中庭に入ってすぐに目がぐるぐる回った。今までよりはるかに強かった。
気分が無茶苦茶悪くなり、吐きそうになりながら、とにかく身体を左右にゴロゴロ転げ回していた。
視界が赤黒く染まっていき、そのまま一瞬だけ意識がなくなった。
一瞬というか瞬きした瞬間に赤黒いのがなくなった。
気分が悪いのも全くなくなり、俺はそのまま掃除をして、部屋に入った。
キッチンから空が見えるんだが、とにかく空が青い。
やたらと濃い青色をしてるんだ。
今日はいい天気なんだなー、とか思いながら、俺は掃除も終わったし、漫画を読みにコンビニに向かった。
玄関から出て空を改めて見ると驚愕した。
とにかく濃い青色で説明しにくいけど空が高い。
で、空気に臭いがあった。
嫌な臭いではないけど、とにかく嗅いだことのない臭い。
そこに目をやると違和感を感じた。見てみるとなんだか脈絡のない文書ばっかりなんだ。
ア活めるゆフィ柿のさと
とか日本語をごっちゃ混ぜにした文書が書かれてる。
掲示板に張られている紙が全部そんな感じ。
政治家のポスターなんかも政治家の顔写真に
へつ下のイ目はタイ燻ら當兎
(タイの次の字はこんな見た目だった。政治家の顔は誰が知らんけど普通)
マンションを出て道を挟んだらすぐにコンビニがある。
で、マンション前の道路で信号待ちをしてるとやっぱりおかしい。
コンビニの看板やマンションの横は花屋なんだが、花屋の看板もおかしい。
花屋はヤ母イ
とか、コンビニは
イイ目だ
とか書いてある。
通行人とか車はいるんだが、そっちは普通。とくに変わったところはなかった。
アヨダナマーリッサー
的な声を店員が発した。
本棚に向かうと本の表紙の文字もおかしい。掲示板と一緒で日本語をやみくもに並べた感じ。
で、段々と怖くなってきてなんとなく携帯電話を取り出した。
携帯電話は圏外。メールとかは今まで通り普通の日本語。
本棚以外の商品とかをみてもわけがわからない日本語の羅列。
さらに怖くなってきてコンビニを出た。
見たことない番組ばかりで知ってるタレントなんかは皆無。
水をもう一杯飲んで自身を落ち着けた。
頭を打っておかしくなってしまったのかと思い、近所の掛かり付けの病院にいくことにした。
病院に向かう道中も文字は意味がわからないものばかり。
とにかく誰か知ってる人に会いたい、話したいと考えながら病院に向かった。
使ってないよ。
病院について病院の看板をみても意味不明。
言葉が伝わるかかなり不安な中、受付に行くと案の定、お互いに意味不明。
頭を打ってしまって調子が悪いんですが
と言ったんだが受付の人からはわけわからんことを言われた。
保険証を見せたんだが、首を傾げられる。
俺の言葉、わかりませんか?
というが全く伝わらない。
うにゃうにゃ何か言われて、受付の人が電話で何か話しだした。
で、白衣の男の人が出てきて、俺に話しかけるんだけど、全く何言ってるかわからない。
俺と白衣の男の人と一緒に座った。
白衣の人はいろいろ話しかけてきてくれるんだが、俺は意味がわからず、保険証や運転免許証を見せたりしてた。
しばらくしたら警察らしき人が三人きた。
警察らしき人と白衣の人はチラチラと俺の方見ながら話をすると警察が俺に近づいてきた。
ペコッと頭を下げたあとに俺の手を取って軽く引っ張ってきた。
何がなんだがわからないがとにかく俺は警察が何とかしてくれると思ってそのまま引っ張られていった。
俺はもうとにかく泣きたくなってきて不安で不安で仕方なくなってきた。
恥ずかしながら母親に会いたいとか思いながらぶるぶる震えてた。
警察の偉い人は俺の肩から背中にかけて何度も何度も撫でてくれて、優しそうになんか言ってくれた。
おかげで何とか泣いたり、錯乱したりせずにおとなしくできた。
警察署みたいな場所について応接室?に場所に通された。
広くてソファがあってすぐに緑色のお茶らしき液体とお菓子らしきものを出してくれた。
すまん、思い出しながら書いてる部分もあるから。小出しでいいならペース上げる。
お茶とお菓子をみると無性にがっつきたくなった。
ジェスチャーで食べていいみたいなそぶりがあったので、手を合わせてからお茶を頂いた。
少し熱かったけど、甘いとしょっぱいの中間みたいな味だった。
温かい物を口にしたせいか少し落ち着きを取り戻した。
お菓子にも手を伸ばした。形状は煎餅みたいなのと小さな饅頭みたいなの。
煎餅も饅頭もとくに変な味じゃなくそれなりにいけた。
警察署の人達が応接室にいて、ずっと俺を観察してた。
スーツの人は俺の前で両手を出すと手の平を俺に向けてきた。
で、両手の裏表とひっくり返したら今度はかばんからペンライトを出した。
スーツの片方が俺の横に座って、両手を優しく押さえてきた。
別の片方がペンライトを指差すと光を俺の目の方へ当ててきた。
俺はそのまま光を見てるとペンライトのスーツにまぶたを広げられ反応?を観察された。
結局、両目やったあと、今度は口内、鼻、耳にも光をあてられた。
スーツの人が何か言うと間があく。明らかに俺に質問をしていた。
でも、俺は言葉がわからないから黙っていた。質問毎に紙にチェックをしてた。
どうしていいかわからず首を傾げていたが、文字なら伝わるかも、と思って携帯電話を出した。
で、携帯電話の新規メール作成で「言葉がわかりません」と打って向かいに座っているスーツの人に見せた。
でも、相変わらずわけのわからない言葉を警察の人と話して俺の携帯電話の画面を見せ合ってた。
その後、紙に「言葉がわかりません」ってスーツの人が書いて、ペンでその文字を指した。
俺は「うんうん」と頷いたんだが、そこで沈黙。
ちょっと間があってスーツの人が「言葉がわかりません」の文字の上を指でなぞりながら
ウヨメ、が、わかりません
ってゆっくりと言ったんだ。
で、俺が
ことば、が、わかりません
って返した。
そしたらスーツの人が「あ」と言ってうんうんと頷いてた。
今度は「こんにちは」と書いて「こんにちは」と言ったら一文字一文字指を指しながら
こ、ん、に、ち、は
ってスーツの人が言った。
今度は漢字で「京都」って書いて「きょうと」って言ったらスーツの人は首を振って「うんた」みたいなこと言った。
で、もう一人のスーツの人がそいつの携帯電話でなんか話し出した。
長くなりそうなんで、帰ってきたくだりだけ書きましょうか?
スーツの人が携帯電話で話し始めたら俺と話してくれてた人もそっちに注目して会話?は終了した。
携帯電話の通話が終了したらそいつが何やら話し始めたらんだが、わけがわからない。
で、スーツの二人はそのまま退室。俺はさらに???になった。
その後、警官が写真みたいなのを何枚が持ってきて、机に並べた。
写真は全て食べ物の写真だった。
うどんや丼、寿司もあったけど、中にはお米に野菜を刺したみたいな始めて見るものもあった。
警官が写真の上全体を軽くなぞった。
どれか一つ選んで
という意味かと思い、丼を指差した。
みたいなことを言われたけど、俺はわけがわからなかった。
俺は丼の写真を指差して、箸で食べる仕草をした。
そしたら、大きく頷かれて部屋を出ていった。
で、その後はしばらく放置されて、そのまま。警官の人が何人かいるけど、無言だった。
俺はどうしようかと考えたけど、どうすることもできず、お茶を飲んだり辺りにあるものを観察したりした。
お茶は美味しいし、すぐにお代わりはくれた。
ソファを始め、机やドアなどとにかく今までとなんら変わらなかったが、文字が意味不明だった。
お菓子の包装紙にアルファベットが書いてあるんだが、これも意味不明。
英語ではないようだった。
結構ガチな感じで囲まれて、明らかに臨戦体勢。
俺はびびっておとなしく座りながら辺りをキョロキョロしてた。
しばらくしたらさっき写真見せてくれた人が丼持って帰ってきた。
箸もあるし、どうぞ、みたいな手振りをしたので、手を合わせ、頭を下げてから頂いた。
お腹が膨れ少しだが落ち着きが出てきた。
ずっと緊張しっぱなしだったがわずかに頭が回転しだした感じがした。
で、食べ終わると今度はいろいろな写真が出てきた。
人物とか風景とか絵画とか。
どれも知らないものばかりで反応に困った。
一枚一枚手に持ってくれて、見やすくしてくれたり、部分部分を指差してくれるんだが、どう対応していいかわからない。
で、今度は病院から移動してきた時みたいに優しく手を引っ張られた。
移動するのか、と思った俺は立ち上がった。
今度は囲まれることはなく、手を引っ張られながら部屋を出た。
部屋を出るとなんとなく空気が重い感じがした。
さらにしばらく署内を歩くとSP?っていうか明らかに物々しい奴らが俺の周りを囲いだした。
俺はそのまま駐車場にいき、車に乗せられた。真っ黒ででかい車だった。
さらに前後には別の黒い車があって、一緒に走りだした。
またまた俺は緊張しながらずっと移動した。
で、一時間ぐらい車内にいたんだが、眠くなって俺はそのまま眠ってしまったんだ。
気がつくと俺はベッドで横になってた。
車の中じゃなくて病院みたいなところ。
医者なナースっぽいのがたくさんいた。
起き上がろうとすると頭がガンガンに痛くなって、無茶苦茶気分が悪くなった。
とにかくちょっとの衝撃で頭が割れるように痛いので何もしてほしくなかったが、身体もうまく動かせなかったので、おとなしく耐えてた。
医者が診察を終えると他の医者達となにやら話しをし始めた。
で、話したかと思うと今度は違う医者がペンライトではなく顔や頭を触ってきたり、機械の棒みたいなのを耳や鼻に突っ込んだりされた。
医者達は基本的に無表情だけど、話す時は怪訝そうな感じだった。
俺はいい加減イライラしてきて「痛い!」って声にだした。
発した瞬間に医者達はかなりびびった感じになった。
で、そのあと、すぐに肩のあたりを注射されて意識が薄れていった。
窓もないし、本やテレビもない、何もない部屋だった。
ただ、天井には監視カメラが四台ついてた。
起きようとするが、頭痛が酷くてうまく起きれなかった。
ゆっくりと身体を起こすと壁が隠し扉?みたいにノブがないんだが、そこが開いてナースが入ってきた。
ナースは食事をキャスターで運んで、俺の耳に金属の棒を入れて、すぐ出したあと、何もいわずに出ていった。
パンとゆで卵とサラダとオレンジジュースだったが、オレンジジュースだけ飲んだ。
でも、眠るのも限界で全く眠くない。
痛みを我慢しながら少しずつベッドからでてみた。
格好は病院着みたいなワンピース?で下着とかはいてなかった。
で、ベッドが降りて立とうとするんだが、うまく立てない。
足に力が入らずにふらふらと床に倒れ込んでしまうんだ。
そのまま激痛が走って、気絶。
気がつくとまたベッドの上だった。
頭が痛いのもなんとなく快感に変わって、俺はとにかくベッドの上で叫びまわってた。
ごろごろベッドの上を笑いながら転がったり、監視カメラに向かって一生懸命話しかけたりしてた。
笑いがとにかくとまらない。
かと思うといきなりこっちの世界が恋しくなって泣き始めたりしてた。
定期的かはわからないが、気がつくとベッドに拘束された状態でMRIっていうの?みたいなのの中に入れられたりしてた。
熱さとか寒さはとにかく頭が熱かったり、寒かったりする。
尋常じゃないぐらいに。
新しい感覚が頭に入る旅に俺はキャーキャー言ってた。
で、ブウーンって低い音が響いたかと思うと頭が破裂するぐらいの激痛が走った。
目玉が飛び出すぐらい頭に力が入った。
のたうちまわるんだけど、拘束具で動けなくて、ガチの悲鳴をギャーギャーあげてた。
そのまま気絶して、気がつくとまたベッド。
そしたら気分というか感覚が元通りになった。
痛いのも変な感覚もなく普通。
とくに何もみつからかったが、壁は柔らかかった。
で、いきなり部屋の中にまたあのわけのわからない言葉でいろいろ言われ始めた。
罵倒される感じじゃなく、説明する感じで。
で隠し扉みたいなのが開くと普通の格好をしたおじいさんとおばあさんが入ってきたんだ。
本当に普通。
俺は???なわけだが、二人は泣きながら手を合わせたり土下座したり。
どうしていいかわからないからボーッと立っていたら俺の右手におばあさんがしがみついた。
えっ!と思ったらおばあさん、泣きながらさらに頭を下げたり、俺を見上げたりした。
俺も姿勢を低くするためにひざまずくと二人はさらに頭を床に擦りつけて、土下座した。
状況や言葉はわからないが、どうやら謝っているように見えた。
そしたらまた号泣。
ずっと???なわけだが、いきなり隠し扉が開いて警備員みたいな人に軽く引っ張られてながら二人は出ていった。
で、隠し扉の向こうが気になって覗いてみたが真っ暗でよく見えなかった。
さらに今度は警備員に連れられて子供がやってきたんだ。
スーツにネクタイで丸坊主の白人だった。
で、俺の50cmぐらい前にきたらボンッて音がした。
音と一緒に子供の首周りの襟巻きトカゲみたいに金属の板が広がったんだ。
俺はびびってのけぞいたんだが、子供はそのままゆっくりと近づいてきた。
で、右手をゆっくり差し出してきた。
その瞬間に俺は警備員に押さえ付けられて頭を下にされたんだ。
子供は手を俺の耳にあてた。
そしたらブルブルッと震えがきたんだ。
子供は機械音声みたいな声でキーイーハーキーみたいな声を発した。
頭が下に向いてるから何をされているかよくわからなかったが、耳の穴から何かが入ってくるのがこそばしさとモゾモゾ音でわかった。
モゾモゾ音がしばらく続いた後、ブチッと音とともに激痛が走った。
大丈夫です。ちゃんと意味わかります。
どうも鼓膜を破ったらしく、頭の中の触れない部分を触られてる感覚があった。
反対の右耳からはゴソゴソみたいな音が聞こえた。
痛くて痛くて仕方なかったし、何より耳から何かが侵入してる恐怖で全身に力を入れたが、警備員は増え、さらに厳重に押さえ付けられた。
悲鳴も上げたが、この行為は続行。正直、このまま死ぬと思った。
「次の瞬間死ぬ」と何度も感じたが、とにかく何もしなかった。
しばらくするといきなり頭の中でキキキキキキキキキキカカカカカカカカカカというような音がなった。
だんだんと音は高くなっていった。
で、しばらくすると音が高過ぎて頭が痛くなってきた。
それでも音は鳴り続け、さらに頭の中を指みたいなのが触ってくる感覚がきた。
押したり、つねったりされてる感覚。
で、真ん中からスパッと頭を別けられるような感覚がきた。
頭の中から音や指の感覚はなくなっていった。
子供の足が後ろに下がっていって俺を押さえ付けてた警備員も離れた。
俺はその場にへたりこんだ。
で、子供の手を肩のところまで血?がついてた。
左耳を触ってみたら、案の定俺の手にも血がついた。
隠し扉が開いて、子供と警備員はでていった。
その後、ナースと警備員が入ってきて、耳の血を拭いてくれた。
耳には血が付いてるだけで、出血はなかった。
ナースが作業を終えると今度はまた医者がやってきた。
アイパッド?かノートPCみたいなものを持ってた。
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