ヒサルキの関連話で個別記事にするほどでもないような話をまとめてみました。怖さ・不思議さの評価が高い話を読みたい方はヒサルキ関連話から★の数が多い話を選んで読んで下さい。
怖さ・不思議さ ★4
『ウサギを飲み込んだ猿を見た』
【怖さ 4】★★★★☆☆☆☆☆☆
昔はよく山で遊んでたらしいんだけど
ある日、ウサギを飲み込んだ猿を見たんだってさ。
喉のあたりがあり得ないくらいに膨れてて
口から覗く2本の足がヒクヒク動いてたそうだ。
蛇じゃないんだから……
そんな猿いないよね?
なにそれ?カエルみたいな猿?
ヒキサル、とかヒサルキ、とかサルの毛皮を被った化け物?みたいです
http://myblast.blogtribe.org/day-20050304.html
都会にもいるのかな?
母親が山で見たヤツだと
ミミズ飲み込んでるでっけーヒルってのも聞いた。
そいつも憑依されてたのかなw
『炭焼き』
【怖さ 4】★★★★☆☆☆☆☆☆
かつて、山奥の小屋に泊り込んで炭を焼く杣人が全国各地に居ました。
専門の職人ともなると、籠りっきりで炭を焼くこともあります。
一家の主が、そんな風に炭焼きを生業とする場合
出来上がった炭を里へ運ぶのは女房の役目でした。
朝早くに食事などを持って小屋まで登り、夕方には炭を担いで戻ってくる。
かなりの重労働ですが、短い時間でも夫に会って顔を見ることができる
それを楽しみに、せっせと山に入る女房も多かったようです。
そんな生活を送っていた夫婦に関する話です。
ある日、小屋へ向かった女が夜になっても帰って来ませんでした。
不安にかられた子供達が隣家に駆け込んで事情が判ったのですが
既に夜も更けていたので、捜索は明朝ということになりました。
明けた翌朝、数名の男達が女を探すために山に入りました。
炭焼き小屋まで登った村人達がまず見つけたものは
窯の周りの地面を赤黒く濡らした大量の血痕でした。
女と炭を焼いているはずの夫の姿はどこにも見当たらず
大声で名を呼んでも返事はありません。
その時、小屋の近くに生えている大木の梢から
ガサガサと枝の擦れるような音が聞こえてきました。
村人達が音の方向を見上げると、大きな木の梢に
人が二人引っかかっているのが見えました。
おそらくは件の夫婦であろうその人影は
枝の上で横になりダラリと腕を垂らしたまま
どう見ても生きているようには見えません。
おもむろに声を上げはじめました
「おまえ~・・・・おまえ~・・・・」
誰かに呼びかけるように体を起こしたかと思うと
高い枝から無造作に身を投げ、どさりと地面まで落ちてきました。
体は地に伏せているにもかかわらず、頭が180度反転していて
空を向いたその顔は、山に篭って炭を焼いていた男のものでした。
やがて、そいつは腕や足をてんでバラバラに動かしながら
存外な速さで村人達の方へ這い寄ってきました。
「おまえ~…おまえ~…オマエーオマエー」
恐怖に駆られ、我先にと山を駆け下りた男達の後ろから
「オマエーオマエーオマエーオマエー」
と機械のように繰り返す声が追いかけてきました。
後に、鉄砲を持った男達が小屋のところまで登ってきた頃には
地面を這っていた男や木の上の亡骸は姿を消しており
夫婦の行方もふっつりと絶えました。
ある朝、妻が夫の詰めている炭焼き小屋に行ってみると
炭窯の前で夫が鹿の死体に頭を突っ込んでいるところに出くわしました。
驚いた妻は声を掛けたものの、血まみれの口いっぱいに臓物をほおばり
虚ろな目をしてこっちを見やる夫が正気ではないことは一目瞭然です。
慌ててその場を逃げ出した妻を追いかけ、夫は山を下りて里に入りましたが
人々が松明を持って集まってくると、火を恐れたのか再び山へ戻っていきました。
それ以来、夫は行方不明となり、妻は出家して尼寺に入ったということです。
私も家業の関係でかつては炭を焼いていたのですが
正直なところあまり好きな仕事ではありませんでした。
父親から、炭焼きの最中に祖父が奇怪な死を遂げた
という話を聞いていたこともあって
炭焼きは怪異を呼び込みやすいのではないか?
という考えをぬぐいきれなかったのです。
炭焼きは、時に夜を徹して行わなければならない作業です。
しかも、木が燃える音、煙の色や臭い、窯の温度などで
中の状態を逐一モニターし続けなければならないので
長時間にわたって感覚を研ぎ澄ませておく必要があります。
が、作業としては静的で、伐採などに比べると変化に乏しいので
深と静まり返った真っ暗闇の山中で、独り炭を焼いていると
自然と感受性の鋭敏な精神状態に陥りがちです。
私は通いで焼いていましたから、そんな状態は長続きしませんでしたが
それでも奇妙な音を聞いたり気配を感じたりしたことが多々ありました。
ましてや、何十日も泊まり込みで炭を焼く職人のなかには
精神に異常を来す人が居たのかもしれません。
あるいは、山の魑魅魍魎に魅入られてしまう人も…
自分の考えが案外的を射ているのではないか、と思った次第です。
また、話をまとめている最中、次のような要素が気になりました。
・何かに取り憑かれ、獣のような行動をとる
・死んでいるはずなのに動く
・火を怖がる
・獲物を高い場所に置く
・尼寺に入る → 髪を切って坊主になる
これらは、所謂「ヒサルキ」「自己責任」に通ずるように思えるのですが
どうなんでしょうね。
『猿の毛皮』
元スレ: ∧∧∧山にまつわる怖い話Part3∧∧∧
【怖さ 4】★★★★☆☆☆☆☆☆
猟師が河原に猿を追い詰め、銃で撃った。
倒れて動かなくなった猿のところへ、猟師が近付いてみると
そこにはひからびた猿の毛皮があるばかりで、周囲には血の跡もなかった。
猟犬は怯えるばかりで近寄ろうともしなかった。
『百舌のはやにえ』
【怖さ 4】★★★★☆☆☆☆☆☆
ガキの頃、じいちゃん家の山によく遊びに行ったなあ。
トカゲやカエルが枝に刺さっているのは百舌の忘れ物だって、じいちゃんに教えてもらった。
一度だけ狐みたいなのがすごく高い枝に刺さっているのを見つけて、「すげー!じいちゃん、あれすげーよ!」って指差したら、
じいちゃんは険しい顔をして「あれはヒサルだ。もう帰ろう」って言ったのを覚えてる。
なんか猿の仕業なのかなーとか思ってたけど、あれは何だったんだろ?
『桜の木の枝を取ってちょうだい』
元スレ: 【夢魔?】ヒサルキ/ヒサユキ【ネタ?】
【不思議さ 4】★★★★☆☆☆☆☆☆
俺が聞いたことあるのは『ヒサル』ってやつで、人と猿の合いの子みたいな化け物。
ヒサルは山に住んでたんだけど、ある日人里に下りて来て女を拉致る。
すると、女は泣きながら水瓶が欲しいとヒサルにおねだりをするんだ。
ヒサルは女の気を惹こうと、女と一緒に山を下りて町で水瓶を買う。
その帰り道、大きな池の所にさしかかったところで、女はヒサルに、
「池の畔にある桜の木の枝を取ってちょうだい。」と、またもやおねだりをする。
ヒサルは瓶を背負ったまま木に登り、女に指示されるがままに
池に大きく張り出した枝の先端を採ろうと手を伸ばす。
途端、ヒサルと瓶の重みに耐えきれず枝が折れてしまい、ヒサルは池に落ちてしまう。
ヒサルは必死で岸に戻ろうとするけれど、背負っていた瓶に水が入って泳ぐことが出来ない。
これはもう助からない、と思ったヒサルは最後の力を振り絞り、
「こうなっては仕方がないが、ワシはお前が本当に好きだったんだ。」
と叫びながら池に沈んでしまう。
確か、じいちゃんかばあちゃんか子供会の集まりだかで聞いた。
なんか、怖いっていうよりもの悲しい話だって思った。
怖さ・不思議さ ★2
『猿の化け物』
【怖さ 2】★★☆☆☆☆☆☆☆☆
私の出身地は山陰地方の山里なのですが、猿の化け物の話が伝わっています。
私の一族は応仁の乱が起こったくらいの時代にどこからかやってきたそうです。
川が流れる谷間を開き、市を開いて生計を立てていました。
しかし、そこには猿の化け物がおり、山に分け入った者達に血を浴びせ、病気にしてしまうのです。
病を得た者達は無気力となり、今で言う引きこもりのようになったそうです。
考えた末、一族は一つの山に社を建て、猿の化け物を祀ることにしました。
実際には封印のようなものだったと思われます。
とにかく猿の化け物は山に封じられ、社の山は祭の日以外入山を禁じられました。
目に見えて社が蔑ろにされ始めたころ、里の数少ない若者の何人かが姿を見せなくなりました。
精神を患って療養中という噂です。私の兄も重度の潜妄状態となり、離れからめったに出てきません。
単なる引きこもりなのかもしれませんが、祭事が滞りなく行われていた時分にはこんな事はありませんでした。
それに、「良くない感じの晩」に里に猿が降りてきて徘徊しているという話も聞いています。
口伝ですが、伝承によると猿の化け物は足跡を残さず、常に血を流しているそうです。
猿の姿をしているが、正体は違うとも聞きました。
まとめにあった「ヒサルキ」に似ています。
祭を怠ったため、山から降りてきてしまったのかもしれません。
『木の上』
【怖さ 2】★★☆☆☆☆☆☆☆☆
石投げたけど全然動かなかったから完全に死んでたなあれ。
殺して刺したのか刺したから死んだのかしらんけどそういうことする風習や動物ってのあるか?
犬が犬殺してとられないように木の上に隠すってのはないかな?それはそれで怖いけどな。近くで仕事してるし。
山は長野県。南信だけど地名は勘弁な。まあ田舎だな。
日本で犬を持ち上げられる鳥といったら、オオワシぐらいしかいないな
もちろん、ハヤニエの習性はない
木がエサとして犬を捕ったのかもな。背後からブスッと。
俺も明日から背後には気をつけるわ。
『子供の名前はヒサルキ』
元スレ: ほんのりと怖い話スレ 141
【怖さ 2】★★☆☆☆☆☆☆☆☆
名前は「ヒサルキ」。
俺も友人もヒサルキの話は昔から知っている。
でも友人の嫁や家族はヒサルキを知らないみたいで
「ヒロユキ」や「ヒサヨシ」と似たような語感の名前だと思っている。
俺はまさか友人がそんな名前を付けるとは思ってなくてビックリした。
理由を聞いても友人はヘラヘラするばかりで教えてくれない。
そんな友人がほんのり怖かったというか薄気味悪かった。
いや漢字は?そのまま片仮名で?
知らんくても名前にサル入ってたらいじめられるわーってならんのか家族
ヒサユキなら分かるが
平仮名
知らない人は「ヒサ・ルキ」と認識してるようで
名前に「サル」が入るとは思ってないみたい。
友嫁の名前が「しおり」や「ゆかり」みたいな平仮名なんだ。
「ヒサ・ルキ」の「ルキ」が漢字にするの難しいから
友嫁に合わせて平仮名にしたらしい。
分かり易いDQNネームでもキラキラネームでもないから
知らない人からしたら普通の名前に感じるのかもな。
でもこっちはマジでリアクションに困る。
まさか友人が自分の子にこんな名前付けるとは…
ヒサルキでググったら都市伝説みたいなの出てきたわ
自分で考えたオリジナルで勝負してくれ
ネタって…
ヒサルキって怖い話の定番でしょ?
昔からある有名な怖い話ですよ。
まあ都市伝説でも何でもいいけど
有名な怖い話に出てくる化け物の名前を
平然と自分の子に付けた友人のメンタリティが怖いんですよ。
理由も教えてくれないし。
生まれてきたのが女の子だったら
なんて名前にしたんだろうとか
色々考えてしまう。
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