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逃げ場がない(その後)

怖い話・体験

元スレ: 死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない?272

『逃げ場がない』

892: 本当にあった怖い名無し 2011/07/02(土) 21:46:36.30 ID:InDngvdq0
http://khmb.blog92.fc2.com/blog-entry-3356.html
の話を投稿したものです
いろいろな友達にAの連絡先を聞いてBのことについて聞いてきました。
893: 本当にあった怖い名無し 2011/07/02(土) 21:47:42.20 ID:InDngvdq0
Aはもう殆どBの家族とは連絡をとっていなかったそうですが、
まだ連絡できるそうなので、アポをとって会いに行きました。
Bは昔住んでいたところにはもういませんでした。
だいぶ前に引っ越してしまったそうです。
電車に乗って1、2時間くらいの距離のところにBの家はありました。

Bの家のインターホンを押すとすぐにお父さんがでてきました。
Bの部屋は二階にあり、あまり人が出入りしないからか、埃が廊下の隅に溜まっていました。

894: 本当にあった怖い名無し 2011/07/02(土) 21:49:14.29 ID:InDngvdq0
Bの部屋は昼間だというのに真っ暗で、最初どこにBがいるのか分からないくらいでした。
Bは昔見たときよりも回復しているように見えました。
会話は出来ました。

あの事件の後の話しを聞かせてもらいました。

895: 本当にあった怖い名無し 2011/07/02(土) 21:52:07.71 ID:InDngvdq0
あの事件の後、しばらく病院に入院をしていたそうですが、毎日早朝の5時半ごろと、
夜の7時くらいになると誰かに話しかけられるといっていました。
何を言っているかは理解ができないような言葉で、毎日全く同じことを言われるそうです。
相手が誰で、何を言っているのか分からないし、自分にしか聞こえないので、
あの頃は本当に発狂しかけたそうです。
退院してからもその声は聞こえたそうで、だんだんとその言葉ははっきりと、鮮明になっていったそうです。
最終的に何を言っていたのか理解できたころには、もう16歳だったそうです。
その声は女の声で、「いつか、そこに、迎えに、行くから、」と毎日毎日言い続けたとBは言っていました。
896: 本当にあった怖い名無し 2011/07/02(土) 21:53:10.43 ID:InDngvdq0
今はもう聞こえないそうです。
しかし、そも声の女がどこかに居るのではないか、来るのではないかと不安になり、
家からも、部屋からも出られないそうです。
窓のカーテンを開けたら、窓の外に居るような気がして、カーテンも開けられないそうです。

私はBに聞いてみました。
あの時、曇りガラスに張り付いていた女のことを覚えているかどうかを。
しかしBはもう覚えていないと言っていました。
そして物凄くおびえたような声で、その女の顔がどんな顔か聞いてきます。
短い髪で、前髪を真ん中から分けた女。
その特徴を教えると、Bは大声をだして、大暴れしだしました。
もうそこに私とAは居られません。
急いで出て行き階段を下りようとしたを見ると、Bのお父さんが不安そうな顔でこちらを見ていました。

905: 本当にあった怖い名無し 2011/07/02(土) 22:04:58.98 ID:InDngvdq0
下りてみると、
「最近は結構落ち着いてたんだよね。まぁときどきああなるから気にしないでね。」
と言って、奥に行ってしまいました。
なので、もう私達は帰ると告げ、玄関に向かうと、玄関のすぐ横の部屋の扉が少しあいているのに気付きました。
人様の部屋を勝手に覗くのはどうかと自分でも思いましたが、
覗かずにはいられず、覗いてしまいました。
そこには、机の前の椅子に座っているBのお母さんがいました。
こちらに完全に気付いていて、目が合ってしまいました。
短い髪で、前髪を真ん中で分けていました。
だから、Bは発狂してしまったのでしょうか?
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