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「寺生まれのTさん」まとめ【笑える話・2chコピペ】

笑える話・体験

『夜釣り』

元スレ: 怖いと見せかけて笑える話

【笑える話・短編】
【おかしさ  5】★★★★★☆☆☆☆☆
【コピペ改変】

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/09(日) 15:07:46.11 ID:u/w4duSZ0

俺は夜釣りに出かけた
ある日、遊びの予定がキャンセルになった俺は秘密の釣り場で夜釣りを楽しむ事にした
街から少し離れた所にある橋で、静かでよくつれる俺の穴場
その日も良く釣れ、しばらくした頃、全身に寒気が。
何か恐いな・・・そう思いつつも入れ食い状態のその場を離れる気にもならず夜釣りを楽しんだ
「あなたも釣りですか?」後ろから声をかけられた、振り返るとそこにはサラリーマン風の中年男性が
「えぇ、ここよく釣れるんです」「えぇそうらしいですね」
「あなたも釣りですか?」「・・・まぁそうですね」話していくうちに段々と俺は違和感を感じた
男性はどう見てもスーツ姿、とても釣りを楽しむ格好じゃない、こんな所でなにを・・・

「あなた、つらないんですか・・・」男性の声・・・いやおかしい、明らかに上から聞こえてきた
「つりましょうよ、あなたも・・・」俺は恐怖に震えながらも上を見上げた・・・
そこには、今話をしていた男性の首吊り死体が!!男が言っていたのは「釣り」ではなく「吊り」だったのだ!!
気が付くと俺の目の前には無数の人影が「吊ろう・・・一緒に吊ろう・・・」と俺に囁いている

「そこまでだ」聞いたことのある声、寺生まれで霊感の強いTさんだ
影によって今にも吊り上げられそうな俺の前に来ると、自前の釣竿を振り回し
「破ぁ!!」と叫ぶ、すると釣竿の糸が眩く光り、振り回した糸が剣のように次々と影を引き裂いてゆく!
ある程度影を振り払うと、Tさんの呪文によって周りには光が走り、アッと言う間に影は全滅した。

「Tさんも夜釣りですか?」そう尋ねるとTさんは俺を指差し「まあな、随分と小物を釣り上げちまったがな・・・」
帰り道で聞いた話によるとあそこは自殺の名所で首吊りが首吊りを呼ぶ恐怖の橋らしい。
「すっかり日も上がっちまったな、どれ、街で女の子でも釣りに行くか」
そう言って車に飛び乗り爽やかに笑ってみせるTさんを見て
寺生まれはスゴイ、俺はいろんな意味で思った。

『家賃が異常なまでに安い』

元スレ: 【寺生まれって】Tさん 1破ぁ!!目【スゴイ】

【笑える話・短編】
【おかしさ  4】★★★★☆☆☆☆☆☆

156 :本当にあった怖い名無し:2009/04/19(日) 23:08:51 ID:vhpiPiXS0

友人が引っ越しをした。
引っ越し先は築10年の一戸建てで、そこそこの広さもある良い家だった。
だが、家賃が異常なまでに安い。周囲の物件の半分程度しかないのだ。
俺たちは「そんなに安いのっておかしい」「絶対いわく付きだぜ」「夜幽霊に気をつけろ」等と友人をちゃかしていた。
やがてそいつは「そんな事は絶対に無い。来てみればどんなに良い家かわかる」と言い始めた。
そこで、数人でそいつの家に遊びに行くことになった。

その家に入ると、やはりどこかイヤな気配がした。
そいつはしきりに「どうだ、なにもないだろ。おまえらは僻んでいるだけなんだ」等と言っていた。
一階を回った後、階段を上り二階を見て回った。
そこで、昔不動産関係の仕事をしていた家のことに詳しい男が首を傾げた。
どうかしたか?と聞くと「一階と二階の広さが違う。二階にはもう一部屋あるはずだ」と言う。
言われてみると、確かにおかしかった。
二階の廊下の先に、もう一部屋あるはずだった。
問題の廊下にみんなで行って、突き当たりの壁をよく見てみると、壁紙が周りのものより新しい事に気がついた。
そこで、壁紙を引き剥がしてみると、男の予想通りに扉があった。
なにがあるのかとどきどきしながら戸を開けようとしたが、鍵がかかっていて開かない。
俺たちは友人の許可を得て扉を破ることにした。
数度の体当たりの後、扉は開かれた。
部屋の中には何もなかった。
ただ部屋の壁すべてに青いクレヨンでびっしりとこう書かれていた。

おとうさんおかあさんごめんなさいここからだしてください
おとうさんおかあさんごめんなさいここからだしてください
ここからだしてここからだしてここからだしてここからだして
ここからだしてここからだしてここからだしてここからだして
ここからだしてここからだしてここからだしてここからだして
ここからだしてここからだしてTさんだしてくれてさんきゅう

寺生まれってスゴイ、改めてそう思った。

『人のいない浜』

元スレ: 怖いと見せかけて笑える話

【笑える話・短編】
【おかしさ  4】★★★★☆☆☆☆☆☆

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/09(日) 15:06:45.78 ID:u/w4duSZ0

俺はバイト仲間5人と海へ行くことにした
しかし、海岸は物凄い人で、とても遊ぶことが出来ず、俺達は目的をドライブに半ば無理やり変更し
海辺の道路をひたすら走っていた。すると友人のYが「あれ?この辺り人全然いないよ」と言う
見てみると確かにこの辺りだけ人がポカンとおらず、5人で遊ぶなら丁度いい広さがある
浜に降り、ビーチバレーをしたり砂のお城を作ったりと楽しい時間を過ごした
するとYが「私元水泳部なんだーあのブイまで泳ぎきったらかき氷おごってね!」と言い出した

俺が返事をするより早く海に飛び込むY、なるほど水泳部だけあってか綺麗な泳ぎでブイまでたどり着くY
沖で大きく手を振るY、俺達も浅瀬から手を降って返すが、どうも様子がおかしい
「あれ!?溺れてるんじゃない!?」誰かが叫んだ、確かに今にも沈みそうだ!俺達は急いで救助に向かった
しかし、水泳部のYと違い泳ぎの遅い俺達は中々たどり着くことが出来ず、代わりにYは今にも沈みそうに・・・
「おかしい・・・」そう思った俺は水中に潜った、するとそこにはYの身体にしがみ付き、引き込もうとする黒い影が無数に蠢いていた!!

このままじゃ俺達も、そう思った瞬間、大波の向こうから一人のサーファーが!!
寺生まれで霊感の強いTさんだった!Tさんは板を華麗に操りYを抱き上げるとそのまま波に乗って陸地へ
「破ぁ!!」振り返らずにTさんが叫んだ、するとTさんの板が起こした無数の泡がボコボコと集まり浮き輪状に、俺達もそれにつかまって陸までたどり着くことが出来た
「ありがとうございますTさん、でも何でここへ?」そう聞いた俺にTさんは
「なぁに、この辺りは毎年水難事故が起こってるっていわく付きの海岸でな、こんな事もあろうかとな・・・」
そういいながらYの胸に手をあて呪文を唱えるTさん、するとYの口から汚れた水が吐き出されYは意識を取り戻した。
「きっと死者が死者を呼ぶ潮の流れなんだろうぜ、ここは・・・」海岸線を見つめて呟くTさん
顔を赤くしながら「あ、あんたなんかに助けてもらうくらいなら死ねばよかったわ!」と大げさに言い放つYを見て
寺生まれはスゴイ、俺はまたもやそう思った。

『T君』

元スレ: 怖いコピペを全部Tさんによって解決させちゃおうぜwww

【笑える話・短編】
【おかしさ  4】★★★★☆☆☆☆☆☆
【コピペ改変】

168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(兵庫県):2008/09/14(日) 00:39:33.07 ID:oV/UpyDW0

小学生のとき、少し足し算、引き算の計算や、会話のテンポが少し遅いT君という子がいた。
でも、幽霊と話すことができ、そのおかげか除霊が上手な子だった。
彼は、よく友達の幽霊を説得して追い払っていた。
幽霊と話せるT君の姿には、子供心に驚嘆した。
担任のN先生は算数の時間、解けないと分かっているのに答えをその子に聞く。
冷や汗をかきながら、指を使って、ええと・ええと・と答えを出そうとする姿を周りの子供は笑う。
N先生は答えが出るまで、しつこく何度も言わせた。
僕はN先生が大嫌いだった。
クラスもいつしか代わり、私たちが小学6年生になる前、N先生は違う学校へ転任することになったので、
全校集会で先生のお別れ会をやることになった。 生徒代表でお別れの言葉を言う人が必要になった。
先生に一番世話をやかせたのだから、T君が言え、と言い出したお馬鹿さんがいた。
お別れ会で一人立たされて、どもる姿を期待したのだ。
僕は、T君の言葉を忘れない。
「ぼくを、普通の子と一緒に勉強させてくれて、ありがとうございました」
T君の感謝の言葉は10分以上にも及ぶ。
大人は誰も信じてくれない除霊を信じてくれたこと。
放課後つきっきりでそろばんを勉強させてくれたこと。
その間、おしゃべりをする子供はいませんでした。
N先生がぶるぶる震えながら、嗚咽をくいしばる声が、体育館に響きました。と、その次の瞬間
「お父さんに除霊師は普通の人に正体を記憶に焼きつけてはいけない。」
「そう言われているんです。…寂しいけど 除霊師の規則なんだ。皆とはこれでお別れです。」
泣きそうな声で そう言うとT君は呪文の詠唱を初めました。
その長い詠唱が終わった後、T君はいつものように「破ァ!!」と叫ぶと僕の目の前が真っ白になりました。
ようやく、目が慣れて来た頃 そこにはT君の姿は無く、お別れ会は何事も無かったかのように進められていました。
僕は隣に座ってた子に「T君どこに行ったの?」と訪ねると その子は「え?T君?誰のこと?」と まるで最初からT君はいなかったかのように返されました。
僕は今でもT君の姿が脳裏に焼き付いて離れません。
あれは夢でも妄想でも無かった。確かにあの時、あの場所にT君は実在したんだ。
彼は今でも、どこかできっと苦しんでいる人の除霊に協力している。僕はそう思ってます。
寺生まれはスゴイ、僕が最初で最後にそう思った出来事でした。

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『4人が遭難した』

元スレ: 怖いコピペを全部Tさんによって解決させちゃおうぜwww

162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(栃木県):2008/09/14(日) 00:35:07.05 ID:FJTwDI0P0

【笑える話・短編】
【おかしさ  4】★★★★☆☆☆☆☆☆
【コピペ改変】

ある雪山で猛吹雪の中、4人が遭難した。
このままでは確実に死ぬ・・・そう皆が考えていた先、山小屋が見付かる。
息も絶え絶えに小屋になだれ込む4人。
しかし、その山小屋には暖房施設がなく、あるのは非常用の食糧のみ。
寝れば確実に凍え死ぬ。ひとまず朝になれば・・・
そこでリーダーがゲームを提案する。
「4人全員が小屋の四隅に座り、5分毎に東回りに歩いて、人を起こして回ろう。
起こされた人は起こした人と交替して次の角に向かう」

翌朝、救助隊が山小屋を発見。疲弊した4人に笑顔が浮かぶ。
救助隊「よく全員ご無事で」
リーダー「いや、駄目かと思いましたが~~~のようなゲームをしまして…」
少し間を置いて救助隊が答える

救助隊「そのゲーム、できっこないですよ」

「ふ破ぁーあ」大きなアクビをしながら寺生まれのTさんが小屋の外から戻ってきた。
「よ、昨日はどうもな」
どうやら小屋にいたもう一人は寺生まれのTさんだったらしい
「なんだよ、気づいてなかったのかよ……」
ろくに挨拶もせず溶け込めるTさんは凄い。改めてそう思った。

『海水浴場』

元スレ: 怖いコピペを全部Tさんによって解決させちゃおうぜwww

133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(宮城県):2008/09/14(日) 00:06:32.09 ID:jFh5l8bH0

【笑える話・短編】
【おかしさ  4】★★★★☆☆☆☆☆☆
【コピペ改変】

何年か前家族で海水浴に出かけた時の事です。
初めての海にはしゃぐ息子を私はビデオで撮影していました。
しばらくして少し離れた波打ち際に人だかりができているのに気づきました。
人々の視線をカメラ越しに辿っていくとちょうど息子と同い年位の男の子が溺れています。
なぜあんな浅瀬で?と思いつつ撮影し続けました。
帰宅後、ビデオを編集していると問題のシーンにさしかかりました。
私はゾッとしました。
そこには男の子を引きずり込もうとする無数の手が写っていたのです。
次の瞬間私は家を飛び出しあの海水浴場へと車を走らせました。
海に着くとすぐに車を降り浅瀬に飛び込みます。
すぐにワラワラと無数の手が伸びてきましたが一匹ずつ倒し続けました。
倒しても倒してもキリがないほど出てくる手をもう数千匹は倒したでしょうか・・・
「そろそろいいかな・・・」
最後は全体攻撃魔法で一挙に方をつけると莫大な経験値が。
高らかに鳴り響くファンファーレはいつまでも鳴り止みませんでした。
「雑霊を狩って経験値稼ぎか・・・何をたくらんでいる?」
気が付いたら私の背後には寺生まれで霊感の強いTさんが立っていました。
「破ぁー!!」とTさんが叫ぶと、Tさんの手のひらから青白い光が放たれました。
相手をしても良かったのですが、今日は大量の手を倒して疲れていたので、
光弾をTさんに跳ね返したあと、車に飛び乗って急いで家に帰りました。
「くそっ、逃げられたか・・・俺もまだまだだな。一応親父にも連絡入れておかないと・・・」
寺生まれはやはりやっかいだ。私は改めてそう思いました。

『人類滅亡のシナリオ』

元スレ: 【寺生まれって】Tさん 2破ぁ!!目【スゴイ】

84 :本当にあった怖い名無し:2009/09/05(土) 20:45:37 ID:NWP2k8Ea0

【笑える話・中編】
【おかしさ  4】★★★★☆☆☆☆☆☆
【コピペ改変】

…人類滅亡のシナリオは、ある日唐突に始まった…。

いつもの様に深夜番組を見ていたらニュース速報が入った。
~米国政府はハッブル宇宙望遠鏡により地球に迫る大質量隕石の存在を確認したと発表~。…それが第一報だった。
正直俺はハァ?と思った。その時はその隕石がどれだけヤバイのか全く分からなかった。しかしその20分後にテレビが次々に特番に切り替わりそのまま通常番組に戻る事は無かった。
番組はどれも同じような情報を繰り返していた。
隕石の直径は27㎞以上であると観測され、恐竜を絶滅させた隕石の2~3倍の大きさ。
この大きさだと人類の持つ全ての軍事兵器を用いても衝突を回避出来ない。
衝突後の衝撃波や津波、地震や噴火などの災害も予測されていた。
隕石は異常な速さで地球に接近しておりその分ダメージも莫大なものとなる。
そして一体なぜ人類は今までこの隕石の存在に気付かなかったか…などであった。
スーパーコンピューターの計算によると隕石がインド洋上で地球に衝突するまでわずか93日と言う事だった。
各国の政府は次々に空港閉鎖を宣言した。
その一方で全ての国の軍事機密が共有され、あらゆる国のミサイルがアメリカを中心とした国連の指揮下に入った。北朝鮮でさえノリノリでこれに参加した。
全世界協議が開かれる中、各国の兵器の最終調整が進み、遂に全人類の期待が寄せられる中、世界中の軍事兵器が隕石に向けて一斉に火を吹いた。
…しかし、結局隕石の接近を食い止める事は出来なかった。
更に時間が経つと海外では暴動も起きているらしかった。その映像はネット動画では見られたがテレビでは報道されなかった。
日本は電気ガス水道などのライフラインも確保され続け、いさぎよく覚悟を決めた国民の意識も穏やかで他国に比べ平和だった。
隕石がいよいよ近づくとテレビでは人類の歴史を振り返る番組や自然の風景が流れたりした、そしてとうとうアマチュアの天体観測家が望遠鏡で隕石の姿を確認するまでになった。
隕石はライブカメラでも中継され続けていたが俺も望遠鏡を使って自分の目でそれを見てみたくなって夜中の大学に忍び込む事にした。
ゼミの教授の研究室に大きな望遠鏡がある事を知っていたからだ。

85 :本当にあった怖い名無し:2009/09/05(土) 20:47:21 ID:NWP2k8Ea0

大学の正門に近づくと山梨ナンバーの軽トラが一台ハザードを点滅させて止まっていた。
「誰かに見られたらさすがにヤバいよな…」と思って運転席を覗くとそこにいたのは寺生まれで霊感の強いT先輩だった。
「よぉ、遅かったじゃねえか。待ってたんだぜ。」Tさんは笑顔でタバコをくわえたまま運転席から身を乗り出してこう言った。
俺はTさんと一緒に望遠鏡を盗み出し中央道を山梨に向かった。高速を走りながらTさんと取りとめのない会話が続いた。Tさんとこんなに話すのは初めてだった。
無精ヒゲを生やしたTさんの頬は以前より痩せて見えた「Tさんと会うの物凄い久し振りだけど、どうしてたんですか?」と聞いてみた。
Tさんはタバコの煙を吐きながら「ああ、山に籠もって色々やってたんだけどな。今回はマジでヤバかったよ…何回も死にかけた。だけどおかげで今の俺は、物凄げぇぞ」Tさんは真顔でそう言うとチラリと俺を見た。
「そう言えば俺が夜中に大学に侵入するのも知ってたみたいだけど…」
「ああ、知ろうと思えば何でも分かるよ」Tさんはくわえ煙草のままで笑っていた。
話しによるとTさんは山から降りて動けなかった所を山梨の農家に救われたらしく、地球の危機を知ったのも3日前だと言っていた。
「だからこの軽トラも俺んじゃねえんだよ。」
「でもちょうど良かったろ?都会じゃ星も見えないし、俺も山梨でトラック返すんだから」
Tさんと話しているともうすぐ地球が壊滅する事がウソのように思えた。

86 :本当にあった怖い名無し:2009/09/05(土) 20:48:32 ID:NWP2k8Ea0

目的地の山に着くと俺は望遠鏡をセットして大分苦労した後にようやく問題の隕石を捉える事ができた。
望遠鏡のフレームの中でプルプルと小さく震えているその薄暗い塊が人類を滅ぼすだなんて俺にはとても信じられなかった。
望遠鏡を覗き込んだTさんはまるで子供の様にはしゃいでいた。
「よく楽しめますね。みんな死んじまうんですよ…」俺は何だか急にやるせなくなってそう言った。
Tさんは顔を上げると楽しそうにこう言った「何だお前、まだそんな事言ってるのかよ…これ覗いてみろ? 面白いのが見れるから」ワザと眉間にシワを寄せてそう言うと望遠鏡を指差した。
俺は言われた通り覗いて見たが別に何の変化もなかった。
その時、物凄いパワーがTさんの方向に流れて行く気配が感じられた。…地震?
屋外にいるのに大地が大きく揺れているのが分かった。“ゴゴゴォ”と言う激しい地鳴りと共にせっかく捉えた隕石の姿も望遠鏡の視界から外にはみ出す程大きく揺れていた。一体何が起きているのか検討もつかなかったが俺は恐ろしくて顔を上げる事も出来なかった。
ふと大地の鳴動が止まって隕石が再びフレームの中心に収まった…次の瞬間。
「破ぁ~っ!!」
望遠鏡の中の隕石に白い光弾が突き刺さるのが見えると画面全体が真っ白になった。「うぉっ!」っと俺は思わず声を出した。
…再び虫の声が聞こえ望遠鏡が宇宙の暗闇を映し出した時、隕石の姿はもうどこにも無かった。
まるで何事も無かっかの様にタバコに火を付けるTさんの横顔を見ながら
寺生まれってスゴい 改めてそう思った。

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