『シャム猫』
【笑える話・短編】
【おかしさ 4】★★★★☆☆☆☆☆☆
19 :本当にあった怖い名無し:2008/05/19(月) 17:45:46 ID:NDIuJOWx0
個人デザイン事務所にアルバイトしていた時の話。
3LDKマンションが事務所で、シャム猫が1匹飼われていた。
元々は社長の愛人が飼ってた猫だったが、愛人と別れる際、
「この猫を私と思って一生面倒を見なさい」と押しつけられたらしい。
働き始めて半年ぐらい経った頃、事務所で社長と二人で残っていた。
夜食のピザが来る間、社長は自分の部屋でエアブラシ作業、俺は各種資料をコピーしていた。
シャムがコピー機の上に乗ってきた。
「ほら、邪魔だよ」と俺が言った瞬間、ボタンを操作していた俺の手に激痛!
シャムが突然、噛みついてきた!
甘噛みではない、本気で肉を食い千切るような噛み方!
っつーか、肉が一部裂けた! ピュゥッて血が吹き出てるし!?
「うあっ!」と声を上げた瞬間、またも激痛!
腕に牙を立てながら、思いっきり爪を立てている!
俺は思い切り腕を振り上げてシャムを投げた。
しかし、シャムは身を翻して再び立って襲う構えを見せる。
「シャアアアあああああああああああーーーーーーーー!」シャムの鳴き声が
徐々に変化してきた。まるで、人間の泣き声だ!
こんな大きな声なのに隣の社長は全く気付いていない。
よく見るとシャムの影が大きくなり、人の形になってきていた。
そして、下顎が外れそうなくらいに口をあけ、何かに狙いをさだめた様だ。
おそらくは俺の首筋・・・逃げなきゃ!しかし体が動かない!!
「そこまでだ」聞いたことのある声、寺生まれで霊感の強いTさんだ
Tさんは俺とシャムの間に立つと、あるものを振り回した・・・”ねこじゃらし”だ!
シャムがねこじゃらしに飛び掛った瞬間、Tさんが「破ぁ!!」と叫んだ。
するとねこじゃらしが光り、シャムの影を引き裂いてゆく!
ついにシャムの影はもとの猫の影となった、その瞬間シャムの首輪がパァンと弾けた。
「この首輪に念を込めてたんだな」シャムは人?が変わった様に大人しくなっていた。
「なんでTさんがここにいるんですか?」
「テリヤキコンビとあつあつグラタンピザですね」
寺生まれはスゴイ、俺はピザを頬張りながら思った。
『赤いワンピースの女』
元スレ: 怖いと見せかけて笑える話
【笑える話・短編】
【おかしさ 5】★★★★★★☆☆☆☆☆
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/09(日) 15:05:40.61 ID:u/w4duSZ0
俺は原付に乗って買い物に出かけた
普段どうり国道を走っていると真っ赤なワンピースを着た綺麗な女性が眼に映った
お、綺麗な人だな、そう思った瞬間俺は対向車線から来たトラックに撥ねられた
柔道を習っていた俺はとっさの瞬間受身をとる事ができたため両足を骨折する重傷ですんだ。
それから半年たったある日友人のKが同じくトラックに撥ねられた
直ぐに病院に駆けつけたが、Kに意識は無くその後死亡した
その場で救助に当たった人の話によるとKは「赤いワンピースを見てついよそ見しちまった・・・」
と呟いていたという、俺は驚いた。
アレは死神なんじゃないか?俺がそう思っている頃またあそこで事故が合ったらしい
話を聞いてみるとひき逃げらしく、この辺りは見通しがいいにも拘らずそういう事故が多いらしい
俺はあの赤いワンピースの女が死神だと確信した
数日後俺はバイトの先輩Tさんの車に乗ってその道を走っていた
Tさんは実家が寺で非常に霊感が強いらしく、俺は死神の話をしてみた。
「ふーん」っと素っ気なく聞いていたTさん、だが少し走ってからTさんが突然
「あの女か!」と叫んだ。見ると確かにあの赤いワンピースを着た女が道を歩いている!!
「そうです!あの女です!!」俺が叫ぶと「そうじゃない!あっち事だ!!」と正面を指すT先輩
見ると顔の抉れた女が対向車線を走るトラックの方向を狂わそうと、車体飛び移っている所だった!
「ハンドル頼んだぜ・・・」Tさんはそう呟くと車の窓から上半身を外に出し、狙いを定め
「破ぁーーーーー!!」と叫んだ、するとTさんの両手から青白い光弾が飛びだし、女の霊を吹き飛ばした
「これで安心だな・・・」そう呟いて片手でタバコに火をつけるTさん。
寺生まれってスゲェ・・・その時初めてそう思った。
『彼女が出来た』
元スレ: 怖いと見せかけて笑える話
【笑える話・短編】
【おかしさ 3】★★★☆☆☆☆☆☆☆
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/09(日) 15:06:14.12 ID:u/w4duSZ0
俺にもやっと彼女が出来た
彼女は色白で背も低く病弱で、学校でもよく虐められていたそうだ
俺はそんな彼女の事を守ってあげたいと思い、告白し、付き合うことになった
付き合いだしてから1ヶ月後、彼女が初めて家に止まりに来た。
だが童貞で奥手な俺は彼女にキスすることすら出来ず、酒を飲むとそのままソファーで眠ってしまった
夜中に妙な音がしたので目が覚めた、誰かがブツブツ何か言ってる・・・
俺は彼女が電話しているのかと隣の部屋を覗き込んだ、するとそこには
恐ろしい顔をした彼女が「おうち、おうち、あたらしいおうち」と呟きながら自分の髪の毛を壁とタンスの隙間や
戸棚の下に押し込んでいる姿だった。
俺はあまりの恐怖に言葉を出すことも出来ずそのまま朝を迎えた。
何事も無かったかの様に眠る彼女・・・俺はどうしていいのか分からず
寺生まれで霊感の強い先輩のTさんに電話をし、ワケを話した
黙って俺の話を聞いたTさんは「よし、待ってろ、すぐ行く」と言ってくれた
俺は彼女に気付かれないようにこっそりTさんを上げると、彼女を見たTさんは「これは・・・」と呟き
「俺の後ろに下がってろ、絶対に前に来るな・・・」と言い彼女の前に立った
Tさんは何か呪文のようなものを唱え「破ぁ!!」と叫んだ
すると部屋中に仕組まれていたであろう髪の毛がいっせいに燃え上がり
彼女の髪の毛までもが燃え上がった!!
「姿を見せな・・・」Tさんがそういうと長かった彼女の髪の毛がバサリと抜け落ち、女の生首になった!
「こんな女の子に取り付いて、自分の結界を広げて他のかい、この小悪党め!!」
生首をガシリと掴むTさん次の瞬間生首は断末魔をあげながら燃え上がり、灰になって消えた。
しゃがみ込んだTさんは無残に抜け降ちた彼女の髪の毛に触れると「お前たち、元の場所に帰りな・・・」と優しく呟き
フワフワと浮かび上がった髪の毛は彼女の頭に生え移り、元どうりになった。
「二人に『カミ』のご加護がありますように」Tさんは笑いながらそう言って帰っていった。
寺生まれってスゴイ、改めてそう思った。
『不審な現象が起こるアパート』
元スレ: 怖いコピペを全部Tさんによって解決させちゃおうぜwww
【笑える話・短編】
【おかしさ 3】★★★☆☆☆☆☆☆☆
116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(新潟県):2008/09/13(土) 23:46:03.19 ID:zDJ/U/Q10
話をひとつ
同級生の入居したアパートで不審な現象が起こるという話を聞き、
男3、女2で泊まりに行きました。
一般に、幽霊というのはシャイで、一見さんが来ると現象が起こらないと聞いていましたが、
夕方に、部屋を尋ねた途端から微かなラップ音が、夜半には扉の開閉が起こりました。
眠ると金縛りに会うと聞いたので面白がって全員で眠る事になりました。
そして金縛りが起こったのです。
怖くてギュッと目を瞑ったのですが、こじ開けられるように瞼が開き、
壁の前にたたずむ、半身が潰れた様な姿の恐ろしい女性が目に入りました。
どのくらいそうしていたかは解りません。恐怖と金縛りで硬直している私達の耳に
「美人だ・・・」
という呟きが聞こえると、信じられない事が起こりました。
男の子の一人が急に立ち上がると、幽霊の前まで行き、名前や年齢を聞き始めたのです。
幽霊はビクッと体をすくませると、怯える様に消えていきました(全員その様に見えたそうです)
幽霊が消えると体が動かせるようになり、電気をつけました。
全員が、壁の前に立ちすくむ男の子に詰め寄ります。全然怖くありません。
「・・・・・消えちゃった。くそッ、少し強引過ぎたか?」
「・・・・いや、そういう問題では無いんではないかと・・・」
「潰れてない方の顔見たろ?めちゃくちゃ美人だったぞっ!」
「いや、気が付かなかった・・・って言うより、普通、潰れてる方しか目に入らんと思うぞ?」
「「「うん」」」
「質問があるのだけれど。T君、どうして金縛りが解けたの?」
「いや、美人だったし・・・必死だったし・・・。気合かな?」
「今なら問答無用で消し飛ばすんだがな・・・。フフッ、あの頃は俺も若かったよ。」
そう言って学生時代の思い出話を締めくくったTさん
寺生まれってスゴイ、改めてそう思った
『死体は井戸に捨てた』
元スレ: 怖いコピペを全部Tさんによって解決させちゃおうぜwww
【笑える話・短編】
【おかしさ 3】★★★☆☆☆☆☆☆☆
94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(栃木県):2008/09/13(土) 23:19:01.13 ID:ASXal0AQ0
ある日、泣き声がしゃくに障ったので妹を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた
5年後、些細なけんかで友達を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた
10年後、酔った勢いで孕ませてしまった女を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた
15年後、嫌な上司を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた
20年後、介護が必要になった母が邪魔なので殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていなかった
次の日も、次の日も死体はそのままだった
「破ァー!」
Tさんの声が聞こえた。本当はわかっていた。全部母が引き受けてくれていたのだ
俺はただ現実から逃げていただけだった。
「井戸より深い母の愛ってか……」
現実に引き戻してくれたTさんに礼を言い俺は警察に今までの罪を償うためにこれから自首しに行く
償えるほど罪は小さくない。しかしそれでも俺は行かなきゃならない
母の為にも、俺を取り戻してくれたTさんの為にも
寺生まれって本当に凄い、俺はそう思った
『老いた犬』
元スレ: 怖いと見せかけて笑える話
【笑える話・短編】
【おかしさ 3】★★★☆☆☆☆☆☆☆
元スレ: 怖いと見せかけて笑える話
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/09(日) 15:08:16.29 ID:u/w4duSZ0
俺は彼女から深刻な相談をされた。
最近、自宅の老いた犬が誰もいない玄関に向かってけたたましく吠えるというのだ
俺が彼女の家に挨拶に行った時も、俺を見ても全く吠えなかった人なつっこいあの犬が
突然ものすごい剣幕で吠えるのだという、しかも時間を問わず。
不安がる彼女が霊を引き寄せやすい体質だったことを思い出し、俺は
寺生まれて霊感の強いTさんに相談する事をすすめた
ファミレスで3人で食事をしながら事の話をするとTさんは
「大丈夫、その犬は帰ってきた先祖に挨拶してるんだよ、この時期だし」とのこと
すっかり安心した彼女を送り返すと、Tさんから連絡が・・・
「彼女の言っていた事だが、確認したい事があるあの子の家の前まで案内してくれ」
深夜2時、彼女の家の前に行くと、確かに駐車場に繋がれた犬が吠えている。
「やはりな・・・」そう呟いてTさんは彼女の家の向かいにある電柱に手を添えた
するとそこからスッと青白い光が走り幾つもの亡者が彼女の家を通り抜けようとしているのが見える
しかし犬の抵抗に遭い、上手く通り抜けられない模様
「大した犬だ・・・ずっと家を守っていたのかい」そういいながら犬の頭を撫でるTさん
「破っ」Tさんの声と共に道は家を避け天に伸び、虹のように遠くの空に伸びていった・・・
「何故彼女に嘘をついたんですか?」の問いに「他人の女とはいえ、可愛い子を無駄に恐がらせるのは男の仕事じゃないぜ・・・」
寺生まれはスゴイ、俺は久しぶりにそう思った。
・・・数日後、彼女の家の犬が老衰で亡くなったと聞いた。
悲しみにくれる彼女を励ましてやると「ワン!」と元気なあの犬の声が聞こえた気がした
きっと犬はまだ家族を守っているんだな・・・線香をあげながら俺は思った
家族を見守る犬はスゴイ、俺はその夜ちょっと泣いた。
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